昨日の夜は心斎橋の近くに泊まったが、道頓堀周辺は外国人旅行者などでごったがえしており、コロナ禍は完全に過去のものになっていると感じた。正直なところ、あんな人混みでうろうろしたくなかったが、ホテルがその先にあるのでマスクを着けて辛抱して歩いた。飲食店も外国人の客が多くて、“オモチカエリようのハコをください”と言っているのに笑ってしまった。You say, doggy bag, isn't it?などと突っ込んでおいたが。

昨日、甲子園球場の一塁側内野席にもテーブルが設置されていると書いたが、球場100周年に向けてリニューアルしているのは内野席だけなくネット裏も同様で、今日わたしが座った席はシートがふかふかなものに新調されていた。ネット裏の真後ろにある放送席の横のエリアは、大会期間中はスカウトの人などに割り当てられている領域なんだけど、今日はその近くの席に陣取ることになってしまった。現在の販売方法だと自分の希望する座席を指定することはできないから、日ごとに座る席は変わってしまうんだよね。

高校野球観戦をしていてわたしが気後れすることはほとんどないのだけど、今日のように仕事で来ている人に囲まれていると、どうしても気が引けてしまう(自分は道楽でやっているから)。なんとなく申し訳ないなぁと思いつつ、自分なりに築いてきた野球観にのっとって淡々とスコアを付けるわけで。そうは言っても、自分の野球観というものに相当な自信がないと、スカウトの人や真剣に細かくスコアを付けている人の横で試合を見るのは勇気がいるものだと感じるね。

まぁ、昨日陣取った一塁側内野席と違って、ネット裏席のいいところはスコアを付けて真剣に見に来ている人が多いこと。ビールを飲みに来ているだけのような、遊びに来ている人の存在率がネット裏は格段に下がるから、それだけ試合を見ることに集中できるのは事実。そして今日座った席からは、一塁側ベンチと三塁側ベンチの両方の様子を見ることができた。甲子園球場のスタンドにこのような座席が存在していたことは、球場をよく知るわたしとしては大いなる驚きである。

そんなわけで、今日は昨日よりスマホ(ツイッターやLINE)を操作する回数を減らして、極力グランドに集中するように心がけたけど。3年余りのブランクのせいか、正直なところ、どこを見ていいのかわからなくなったというのが正直な感想で。いろいろな座席から試合を見るようになったせいで視野と視点が変わり、見るところが多くなったせいで、一瞬のうちにそのすべてを見つくすことができなくなったからなのかなと思った。これから先、まだまだ経験を積み重ねる必要を感じるね。

今日は朝から雲ひとつない晴天のもと、春の日差しの中で予定通りに3試合がおこなわれた。

(と、今日のところはここまでで更新)