クイズの全国大会に行った際に、あわせて開催しているジュニアの部(中高生の部)の見学をさせてもらった。わざわざこの大会に参加するために、高校生や中学生が、全国各地から都内某所まで来ている様を目の当たりにして本当に驚かされた。まぁ…、中国地方の予選の段階で、中国五県の中高生諸兄が岡山県内某所に集結する様子を見て、クイズというものが、若者にある程度は認知されていると薄々感じてはいたのだが。“クイズの全国大会に出場してくる”って、彼らの間では全然恥ずかしいことではなんだなーと、彼我の認識の乖離の大きさに気がつかされた。

そしてさらに驚かされたのが、彼らの立ち振る舞いである。クイズって勝負事だから、自分が正解したらうれしいし、対戦相手が正解したら悔しいもののはずだけど。にもかかわらずどのチームも、自チームが正解しても、対戦相手が正解しても、一様に同じようにとても感じのいい拍手をしている。相手のナイスな解答にもちゃんと拍手のできる精神って、実生活を通しても、なかなか身に着けることはできないからね。高校野球で、相手の好プレーに拍手している選手なんて、絶滅危惧種レベルの稀な存在だし。

そんなわけで、もともとわたしはクイズに関してはとても否定的な考えを持っていたのだが、若い彼らのクイズに取り組む姿を見て、自分の考え方を改めさせられた次第。今回、東京へ行って大会に参加して得たものの中で、一番大きかったように思う。これからの人生に(高校野球観戦にも?)、影響を与えるかもしれないね。