高校野球観戦日記

高校野球を見たときことをつづります。 このブログはおもに毎年春と夏に更新しています。テレビに映らないプレーを見るのが宗旨です。

2019/09

秋季岡山県大会・準々決勝

午前中は娘の保育園の運動会があり、終わってから息子と球場に出向いてきた。球場では夕方になるまで、レフトからライトに強い風が吹き抜けていた。日本中がラグビーW杯の日本vアイルランドの試合に注目してるなか、現場(球場)で見ないとどんなスポーツも意味がないという宗旨を変えないのは、我ながら立派だと思う(笑)。

倉敷工v創志学園
中盤までは倉敷工がリードしていたが、終盤に創志が追いつき、8回裏に勝ち越して4-2で逆転勝ちした。倉敷工は終盤にきて#10が創志打線につかまってしまった。

岡山東商v金光学園
まさか、先月甲子園で見た鶴岡東と同じように、走者一三塁からの場面での盗塁で金光が先制するとは・・・。二死一塁からの初球、一塁走者が少し大きめにリードオフしたが、捕手から一塁への送球が少しそれてしまい、一塁手から本塁への返球が間に合わなかった。その後も中盤以降に加点した金光が4-1で逃げ切ったようだ。ただ、岡山東#1もいい投球をしており、中盤までは投手戦の締まったいい試合だった。(それゆえアイルランド戦をテレビで見ずに球場に居ついたわけだが・・・)

第101回選手権が終わって②

ここ数日のテレビを見ていると、なんだか目いっぱいラグビーをあおってるな~と感じる。来年で活動休止予定の嵐は、去年は高校野球で、今年はラグビー(そして来年は東京五輪)。ほんの一年前には、第100回記念大会だからといって高校野球の特集番組ばかり放送していたのに(笑)。某国営放送は地上波でもBSでもラグビーの特集番組ばかりやってるし、スカパーのJスポーツでは過去のラグビーW杯の試合を放送している。1987年や1991年の決勝戦はテレビで見ていたし、今でもしっかり記憶に残っている。

遠い外国を憧憬の念を抱きながらテレビを見ていたあの頃には、まさかその後の人生で、ホームネイションのイングランドやウェールズ、ニュージーランドやオーストラリアを訪れることができるとは思っていなかった。きっと、行ってみたいという願望にも似た意思があったからこそ、未知の国にも通じる道が開けたのだと思うね。まぁそんなラグビーというスポーツは、我が家ではプレーがごちゃごちゃしていてルールが難しいという理由ですこぶる不人気なんだけど、息子が理解を示してくれているのが救いだね。その彼のお気に入りは、セクストンとファレルだそうで。スタンドオフ(フライハーフ)がテレビに映る回数が多いことだけは、しっかり分かっているみたいだね。

それはさておき、前にも書いたけど、今年の大会で一番印象に残った試合は習志野v沖縄尚学で間違いない。久しぶりにコピーロボットが必要だと思ったし、これだけの試合を球場で見て、すべてを理解できる人などいないだろうとも思う。両チームともに当たり前のように継投して相手の攻撃を抑えて反撃につなげていたし、それぞれの状況における個々の選手の戦術理解が際立っていた。特に沖縄尚学が6回裏の攻撃で勝ち越すランニングスクイズは、三人の走者のスタートが全員同時ではないことが驚きで、今でも言葉が出ない。試合が終わって両チームの選手があいさつをするときに、思わず私もサンバイザーを取って一礼してしまったが、私にそこまでさせた試合は過去にはなかった。自分の野球観を超える試合というものが、まだ世の中には存在しているのだね。

もうひとつ驚きだったのが鶴岡東。関東一との試合の6回表の攻撃で、6点目となる生還を狙う盗塁(重盗→記録上は送球間の生還)は、驚き以外の何物でもなかった。9番打者だった投手が振り逃げ(三振暴投)で出塁し、二死一三塁となった直後の投球での出来事だ。ふつう二死一三塁になると、投球後の守備に関して捕手から合図が出るので、捕手の所作を注視することにしている。しかし、一塁走者が投手だから、そんなこと(一塁走者がスタートする)は考えなくてもいいか・・・と思い直した次の瞬間、その一塁走者が転倒していた。関東一の捕手が一塁に送球し、さらにその送球を受けた一塁手が走者を追いかけたときには、三塁走者がゆうゆうと本塁を陥れていた。三塁走者としては捕手が一塁に送球するという確信があったようで、送球の動作に入った瞬間にスタートを切っていたはずだ。そして投手にも走塁の練習をさせていて、なおかつ塁間で意図的に転倒する稽古までさせていた鶴岡東には、完全に脱帽である(月並みなことを言うと東北地方に住んでいた者として鶴岡東が好きになりました)。

すげぇなーと思ったのが、作新学院の応援。とにかく曲数が多く、1イニングで5曲演奏したとして、9イニングで45曲。洋楽やらTスクエアーやら、様々なジャンルの曲を毎イニング演奏して、よく持ち歌が尽きないな~などと思ったりして。でも作新の応援の本当のすごさは曲数が多いことではなく、10点リードした8回表の攻撃でも湘南乃風のshow time(戦闘開始)を演奏して、チームを鼓舞することができること。この応援にはさすがにえげつないなーと思わされたけど、その回の攻撃でさらに8点を追加するのだから、もう本当に本気で勝ちに来ているのだと認めざるを得なかった。こんな本気のチームが対戦相手では、不毛地域・岡山県の代表などに勝ち目はないのだと。しかもこの試合で作新#1は、8回裏一死まで無安打に抑え込んでいたが、初安打が出た途端に投手交代。いつぞや、メジャーに移籍した後のダルビッシュが9回の投球で初安打を許したとき、無安打無得点を逃した心境を聞かれて“あ~交代やなぁ~と思いました”と語っていたことを思い出す。ちなみに21世紀になって以降、甲子園の高校野球で無安打無得点を達成したのは彼だけのはず。

まぁこんなところで、今回は更新しておきます。NZv南アの試合当日の横浜が、雨になりそうなので残念ですね。

第101回選手権が終わって

W杯開幕の4日前に、NZv南アのチケットをゲット。長年のラグビーファンとして、この試合を見逃すわけにはいかないので、日帰りでスタジアムを往復することにした。高校野球の全国大会終了後、W杯チケットの公式サイトに何度もログインした甲斐があったが、やはりチケット争奪戦に勝つためには地道なことを積み重ねるしかないのだと思う。

まぁ・・・、英国で“サッカーもラグビーにも興味がある”と言うと不思議に思われることが多いが(フランスとかイタリアではどうなんだろう)、サッカーとラグビーの両方に興味があったからこそ、これまでに英国文化圏の多くの町、そして多くの国を訪れることができたわけで。その積み重ねが今の私の礎となっているとするなら、この二つの競技には、いくら感謝しても感謝しきれまい。

そしてそのきっかけを与えることにあったプレーヤー、たとえばプラティニとかティガナ、ジレス、そしてカントナ、ブラン、デシャンにジダン、ブランコ、セラ、ラジスケ、ベルビジェ、そしてカーリングやアンドリュー、ウィルキンソン・・・、シルトンにリネカー、プラット、ガスコイン、ベッカム・・・、ここに書き尽くせないほどのフランス人と英国人の選手たちには夢を与えてもらったのだと思う。彼らと話をしたいというモチベーションのおかげで、フランス語も英語も話せるようになったしね。

それはさておき、このブログを読み返してみると、私は大会期間中に手が痛いと書いている。筆記量が多すぎて手が痛くなっていたので、3回戦以降は三菱鉛筆のジェットストリームを使うことにした。するとなめらかな書き心地で筆記に握力を要しなくなり、それまでとは違って、楽に記述を続けることができた。打球が飛んできて筆記用具を破壊されたこともあるから、球場には最低3本はボールペンを持ち込んでいるが、各メーカーごとに特徴があるので、軽く書けるものを優先して使うことにしてよかったと思う。

それと強風による風切り音。調べてみるといろいろな方法で防ぐことができるようで、大会期間中はマイクをティッシュペーパーで包むことにした。意外と簡単な方法だったが、これとICレコーダーのLOW CUTの機能を使うと、音質が格段に向上した音源を取ることができた。今月になってから時間のある時に聞いているが、それなりに聞くことができるようで、よかったよかった(笑)。

そんなわけで、大会後も定期的にこのブログを閲覧してくださる方がいるようなので、こんな感じで更新しておきます。今年の大会について、もう少し詳しく考察する記事が書けたらいいのだけど・・・、W杯期間中はボランティアと試合観戦のため、なかなか時間が取れそうにないのが頭痛の種なわけで(笑)。
ギャラリー
  • 高田高校選手諸兄のご活躍をお祈りいたします
記事検索
にほんブログ村
RSS
  • ライブドアブログ