高校野球観戦日記

高校野球を見たときことをつづります。 このブログはおもに毎年春と夏に更新しています。テレビに映らないプレーを見るのが宗旨です。

2014/07

第96回岡山県大会3回戦・倉敷鷲羽v西大寺

前の試合に続いてネット裏の2階席から試合を眺めることにした。上空は薄くもりだが徐々に雲が広がってきており、もしかすると昨日のように雨が降るのかもしれないと思った。いずれにせよ、試合進行にはそれほどの影響はなさそうだ。
2回裏に鷲羽が1点を先制したが、西大寺が3回表に5安打を集中して一気に4点を挙げて逆転すると、その後も鷲羽投手陣に安打を浴びせて4回表に3点、6回表に4点、7回表に3点を追加した。試合の中盤以降は、西大寺の打球が何度も外野の間を抜けていった印象である。対する鷲羽も4回裏に1点を返すと7回裏にも3点を返したが及ばず、7回コールド14-5でゲームセットになった。
途中からは両チームともに毎回走者を出す試合となり、7回コールドなのに2時間以上もかかる長い試合だった。西大寺は初戦と2回戦での打力がこの試合でも炸裂し、狙い通りの展開だったのだろう。鷲羽はここまでの大量失点は予想していなかったと思うが(私もだが)、4人登板したすべての投手がマウンドに上がるときにちゃんと一礼していた姿が印象に残った。7回裏の攻撃ではアナウンスがよく聞き取れず、知らない間に代打が送られていたが、最後の打者となった#18が打席に入るときは一塁コーチャーと三塁コーチャー、さらには主将(?)までもが打者になにやら指示を出していた(攻撃のタイムを取ったのかもしれない)。試合の最後になった場面(空振り三振)は、なんとかして1番まで打順を回してほしかった。

第96回岡山県大会3回戦・就実v興譲館

いつもの休日より早めに起きて、息子にあいさつをしてから球場へ出かけた。試合開始には間に合わなくてもいいと思ってのんびりしていたが、球場へ向かう道が思っていたほど混んでおらず、駐車場もまだ空いている時間帯だったせいか、なんとかプレーボールに間に合うことができた。今日は一日中球場にいるつもりで来たので、直射日光の照りつける1階席は避けて屋根の陰に入る2階席へ駆け上がった。本当は2階席のスタンドがせり出した下の部分は陰になるので、1階席の最後列付近でもよかったのだが、これは今後の検討課題ということで。最初の試合は私と同じ名字の方が主審を務めていたが、私の父ではないので念のため(笑)。
初回から試合が動き、興譲館は1回裏に1番の右前安打と敵失で無死三塁として次打者の左犠飛で1点を先制すると、4回裏には4番が死球で出塁するとけん制悪投(投失)で三進し一死後6番の三犠(ランニングスクイズ)で1点を追加してリードを広げた。興譲館は6回裏にも4番の適時二塁打で1点を追加して3-0とし、先発した#11が好投して試合はこのままゲームセットになった。
就実は一塁手がライン際に守っていたように見受けられたが、初回の先頭打者の安打は定位置付近に守っていたら一塁手が捕球できていたかもしれない。そして4回裏の守備では、おそらく三塁手がダッシュして、それに合わせて一塁手もダミーのダッシュをして一塁走者をつり出したあと一塁手が一塁ベースに戻るサインプレーだったと思うが、投手と一塁手のタイミングが合わずけん制悪投になってしまった。就実#1は初回から変化球を中心によく投げていたと思うので、このあたりの細かいことがわずかにかみ合わなかったことが就実としては非常に惜しまれる。攻撃では6回表に一死満塁と好機で中軸の打順に回ったが、ここで逸機したため試合の流れが興譲館に傾いた印象だった。
興譲館は敵失で三塁まで進めた走者を、確実に得点に結びつける攻撃が光った。4回裏の攻撃では一死三塁の場面で、投球のタイミングから少し遅らせて走者がスタートを切り、見事なランニングスクイズを決めた。このあたりの小技はよく鍛えられていた。そして6回表のピンチの場面では、二遊間の走者をけん制する動きが非常に細かかった。2回表の守備でも二塁走者を投手のけん制球で刺しており、二塁手と遊撃手の動きがよかった。

W杯ブラジル大会・アデウス、セレソン

半年前におこなわれた組み合わせ抽選の段階から、アルゼンチンまたはウルグアイとの南米決戦の決勝戦をもくろんでいたブラジルのW杯が終わった。難敵ドイツとの対戦が決勝戦ではなく準決勝で組まれていたにもかかわらず、決勝戦に進出することが叶わなかったのだから無念だろう。しかし8年前にはドイツも地元開催の大会で、準決勝でイタリアに煮え湯を飲まされている。今朝の試合では点差が開いても過度に喜ぶこともなく、ここ(準決勝)が自分たちの到達すべき目標ではないと言わんばかりに選手はプレーしていた。それが相手選手に対する敬意というものだろうし、それ以上でも以下でもない。

ブラジルは守備の堅いチームと思っていたが、いったんリードを許して点差が開くと歯止めが利かなくなった。初歩的な失策が多く、まるで日本がブラジルかコロンビアを相手に失点を繰り返す様子を見ているようだった。精神的支柱だったネイマールと守備の中心だったチアゴシウバがいずれも不在だった影響が大きすぎたのだろう。しかし開催国とはいえ、グループリーグで引き分けただけで選手が泣き出し、さらにノックアウトラウンドに入ってからもPK合戦で勝ったらまた選手が大泣き。こんなチームが優勝するイメージは、見ていて到底湧かなかった。優勝を義務づけられた王国とは名ばかりで、ほどほどのところで負けて当然と思える。開催国としての重圧は理解するが、その重圧がごく少数の選手だけに集中するチームでは、7試合を戦いきることができないということなのだろう。

私の胸にいま去来するのはドイツの完勝を見た喜びと、おそらく未来永劫語り継がれるであろうブラジルの惨敗(恥辱)を目の当たりにすることのできた喜びだ。サッカーの歴史に永く刻まれるであろうこの試合を、テレビで見ることができたことを本当にうれしく思う。マラカナンの悲劇のときのようにブラジル国内で死者が出るような不幸な事態が起こらないことと、ユニフォームの色を今度はピンクに変えたりしないことを願っていたいと思う。

そしてこれで、ブラジルでまたW杯を開催しようなどともう誰も言い出さないだろう。1兆円を超える巨額の費用を投じてこの有り様では、大会前にデモをおこなっていたブラジル国民は納得しないのではなかろうか。大会までに完成しなかった道路や鉄道、地下鉄などのインフラが今後本当に完成するのかと気がかりにすら思えてくるし、国家財政や通貨下落、株式相場の変調なども心配になってくる。もし次に南米大陸でW杯を開催するのであれば、アルゼンチンやチリのように入国に査証が不要な国がよいだろう。いずれにせよ、開催国が敗退したとはいえ大会が成功裏に閉幕することを願うばかりだ。

W杯ブラジル大会・試合前の国歌演奏について考える

今回のW杯をテレビで見て、ちょっと感じたことがあったので書き残しておこうと思いました。それは試合前の国歌演奏の様子のことです。今年の大会は録画放送の場合に、国歌演奏がカットされているのが残念です。試合前に会場の雰囲気が最高潮に達するのが、両チームの国歌演奏の時だと思うのは私だけでしょうか。ブラジル、チリ、アルゼンチン、コロンビアなどの南米のチームは選手が国歌を斉唱しているとともに、大勢の観衆が詰め掛けているのでスタンド全体で大合唱になっているのがよく分かります。

それを考えると、日本は試合前からちょっと負けていたかなと思います。スタンドにサポーターの数が少ないことは仕方ないですが、精神が昂揚する試合前に団結して歌を歌う様子があんな感じだと、ちょっと物足りなく思えるのも事実です。日本の国歌は歌詞が古語で分かりにくく、旋律もゆっくりで歌いにくいことは理解しますが、それでももう少し元気よく歌ってもいいのではないかと思います。歌詞の内容に関して賛同できない点があるとか、様々な議論があることは知っていますが、W杯の舞台ではそのようなことは抜きにしてもいいのではないかと思いました。

日本の国歌と同様に旋律が穏やかという点では、イングランドの国歌が近いかなと思います。しかしながらウェンブリーでも、そして日本でW杯が開催されたときでも、イングランドのサポーターは大挙して試合会場を訪れて試合前にはゴッドセイブザクイーンの大合唱になります。そういう様子を見ていると、国歌に対する帰属意識も少なからず影響しているのかなと思います。フランスは行進曲のような旋律で歌詞は少々過激ですが、革命を経て国家独立を勝ち得た歴史的背景を反映しているのかなと思います。過去には歌詞に賛同できず歌わなかった選手が過去にいたことは知っていますが、最近はシックスネイションズラグビーでもサッカーの国際試合でも、ほとんどの選手が歌っているように思います。

意外なのがドイツです。マテウスやフェラー、クリンスマンがいた頃のドイツは団結力が強く、ゲルマン魂という言葉もあって試合前にも全員で合唱していたように記憶しています。しかし今回の大会では、国歌を歌っていない選手もいるように見受けられました。最近はどの代表チームにも混血(移民)の選手がいるため、国家に対する忠誠心も変わってきているのかなと思わされます。

歌詞が意外に思えたのがオランダでした。何度も聞いたことのある国歌ですが、歌詞は“スペインに忠誠心を誓う”と歌っています。歴史的にスペインが現在のオランダあたりまでを支配していたことは知っていますが、その当時にできた曲であることが驚きです。そして前回大会も今回のW杯でもオランダはスペインと試合をしていますが、試合前にオランダの選手がそんな歌詞を歌っていたなんて、歌詞のない国歌を聞いているだけのスペインの選手たちが知ったらどう思うのかと考えると興味深いです。

私が国歌いち推しのウェールズは今大会には出場しませんので、注目していたのがベルギーです。シーフォやクーレマンス、ゲレツ、グルンがいた頃は、どの選手も国歌を歌っていなかったように記憶しています。でも今年の大会では、一部選手が国歌を斉唱していました。公用語が複数存在するベルギーでは、国歌の歌詞が3つの言語で書かれています。私はオランダ語はよく分かりませんが、なんとなく言語ごとに歌詞が少しずつ違っているように感じます。最後のところもフランス語とオランダ語とで“王、法、自由”だったり“王のため、自由のため、法のため”だったりと、順番が違っています。

今回の大会で試合後のインタビューを見ていると、ベルギーの選手はフランス語で受け答えをしています。国歌を歌っている選手は、何語で歌っているのでしょう。なんとなくフランス語のように感じます。試合中にピッチ上で声をかけたり指示を出したりするときは、何語で話しているのでしょう。フランス語とオランダ語で言い合ったりするのでしょうか。ここ数年、ベルギーでは独立運動があったとも聞いていますが。

そういえばベルギーは、GKがプファフだったときにW杯でベスト4まで勝ち進んだことがあります。シーフォ、クーレマンス、クライステルスなど、才能を持った多くの選手がいたことを記憶しています。そして準決勝でアルゼンチンに敗れたあと、プファフがマラドーナとユニフォームを交換していたのが印象的でした。当時と現在とではベルギー代表のメンバーは変わってしまいましたが、若くて才能を持った選手たちがマラドーナではなく今度はメッシに挑む明日の試合は、果たしてどのような結末になるのでしょうか。興味は尽きないです。

セリーグ公式戦・阪神v東京ヤクルト10回戦

わが町の球場で年に一度開催されるプロ野球の公式戦。家庭の都合をつけて、なんとか球場へと足を運んだ。今日はとても暑い一日で、球場へ向かうまでの間、西日を受けるととても暑かった。しかし外野スタンドに入ってみると、風が強くて暑さはそれほど感じなかったのが意外だった。今日の先発は両チームともに今季それほど調子がいいとはいえない#19。どんな試合になるのかと思って見ていたら、案の定初回から点が入りまくる展開になり、1回表裏が終了するだけで30分以上かかる長い試合になった。ここ2年ほど、プロ野球の現場へ足を運ぶたびに1回裏に大量得点が入ることが多いのは気のせいだろうか。スタンドでは何度も六甲おろしが演奏され、球場に詰めかけたタイガースファンにはこたえられない試合になったのだろうが、初回から無駄な四球や失策が多くて走者が出過ぎ、W杯期間中で寝不足の私の頭脳には甚だ堪える試合になったため、試合開始から1時間あまり、3回表の攻撃が終了したところでスタンドを後にした。その後両軍ともに二桁安打を放ち、最終スコアは12-6で阪神が勝利したようだが、ざっと見た印象として両チームの#19はこれからも今季は苦労しそうだ。(試合時間3時間21分、観衆30035人)

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