前の試合の途中から、風向きがライトから吹くいつもの浜風に変わった。上空は薄い雲があるものの、日差しが照りつけている中での試合。試合前のスターティングメンバー発表で、大桐蔭#2の名前がないのが気になった。グランドをよく見ると、大桐蔭#2は足を引きずりながら歩いている。どうやら何かの負傷があって出場できなくなったようだ。
試合は1回裏、大桐蔭が4安打を集中して2点を先制した。これで流れは大桐蔭かと思ったが、続く2回に意外な展開になる。県岐商は2回表、一死一二塁から7番の適時打、さらに野選で2-2の同点とし、なおも続いた二死二三塁から1番の適時打で4-2と逆転に成功する。県岐商はさらに3回表にも一死三塁から5番の適時打で1点を追加して5-2とリードを広げた。対する大桐蔭は3回裏、一死一三塁から4番の左犠飛で1点を返し、5回裏も二死一二塁から5番の二塁打で1点を返して5-4として追い上げる。しかし6回以降は一進一退の攻防が続き走者は出るものの、両チームの#1がふんばって追加点を許さない。そして1点差のまま迎えた9回裏、大桐蔭は二死から安打と敵失で一二塁とし、4番の中前安打で二走が本塁を狙ったものの、中堅手からの返球を捕球していた捕手に対する体当たりが審判に守備妨害をとられ(当然だろう)ゲームセット。試合終了の整列はしたものの、その後県岐商#2は校歌斉唱に加わることなく退いた。さらに応援団のあいさつに向かう途中で、試合中に右脚に死球を受けていた県岐商#1も退いてしまった。最終回は1球ごとにスタンドのどよめきと歓声が大きくなったが、やや後味の悪い幕切れとなってしまったことが残念である。
大桐蔭としては2点を先制した直後の2回表の守備で先頭打者を簡単に歩かして出塁させてしまったことと、このイニングに守備のミスがいくつか集中して出てしまったのが痛かった。追いかける展開となったあとは、3回裏と5回裏の好機でたたみかけることができず、いずれのイニングも1点どまりだったことが最終的に響いた感がある。県岐商の守備は大桐蔭の打力に相応の敬意を払っており、外野手はほぼ常時やや深めに守っていただけに、持ち前の攻撃力を十分に発揮できなかったことが惜しまれる。県岐商は打者ごとにベンチから守備位置の細かい指示が出ており、大桐蔭の各打者について傾向を研究していたものと推察される。それ以外にも県岐商は投手からの一塁への牽制球のときに、内野手と外野手の6人がほぼ同時に決め事に従ってバックアップの動きをしていたのが印象に残った。昨夏も県岐商の試合を見る機会があったが、守備の細かい要素を徹底していると感じさせられる。そして野球以外の要素としては、県岐商が6回の攻撃で演奏していた千葉ロッテのチャンステーマと青いタオル回しが印象に残った。ちなみに球場を出ると外にも倒れた人がおり、物々しい雰囲気のなかで担架が運ばれていた。今日の夕刻はどうやら甲子園球場にとって縁起がよくない時間帯だったようだ。
試合は1回裏、大桐蔭が4安打を集中して2点を先制した。これで流れは大桐蔭かと思ったが、続く2回に意外な展開になる。県岐商は2回表、一死一二塁から7番の適時打、さらに野選で2-2の同点とし、なおも続いた二死二三塁から1番の適時打で4-2と逆転に成功する。県岐商はさらに3回表にも一死三塁から5番の適時打で1点を追加して5-2とリードを広げた。対する大桐蔭は3回裏、一死一三塁から4番の左犠飛で1点を返し、5回裏も二死一二塁から5番の二塁打で1点を返して5-4として追い上げる。しかし6回以降は一進一退の攻防が続き走者は出るものの、両チームの#1がふんばって追加点を許さない。そして1点差のまま迎えた9回裏、大桐蔭は二死から安打と敵失で一二塁とし、4番の中前安打で二走が本塁を狙ったものの、中堅手からの返球を捕球していた捕手に対する体当たりが審判に守備妨害をとられ(当然だろう)ゲームセット。試合終了の整列はしたものの、その後県岐商#2は校歌斉唱に加わることなく退いた。さらに応援団のあいさつに向かう途中で、試合中に右脚に死球を受けていた県岐商#1も退いてしまった。最終回は1球ごとにスタンドのどよめきと歓声が大きくなったが、やや後味の悪い幕切れとなってしまったことが残念である。
大桐蔭としては2点を先制した直後の2回表の守備で先頭打者を簡単に歩かして出塁させてしまったことと、このイニングに守備のミスがいくつか集中して出てしまったのが痛かった。追いかける展開となったあとは、3回裏と5回裏の好機でたたみかけることができず、いずれのイニングも1点どまりだったことが最終的に響いた感がある。県岐商の守備は大桐蔭の打力に相応の敬意を払っており、外野手はほぼ常時やや深めに守っていただけに、持ち前の攻撃力を十分に発揮できなかったことが惜しまれる。県岐商は打者ごとにベンチから守備位置の細かい指示が出ており、大桐蔭の各打者について傾向を研究していたものと推察される。それ以外にも県岐商は投手からの一塁への牽制球のときに、内野手と外野手の6人がほぼ同時に決め事に従ってバックアップの動きをしていたのが印象に残った。昨夏も県岐商の試合を見る機会があったが、守備の細かい要素を徹底していると感じさせられる。そして野球以外の要素としては、県岐商が6回の攻撃で演奏していた千葉ロッテのチャンステーマと青いタオル回しが印象に残った。ちなみに球場を出ると外にも倒れた人がおり、物々しい雰囲気のなかで担架が運ばれていた。今日の夕刻はどうやら甲子園球場にとって縁起がよくない時間帯だったようだ。