高校野球観戦日記

高校野球を見たときことをつづります。 このブログはおもに毎年春と夏に更新しています。テレビに映らないプレーを見るのが宗旨です。

2011/05

第93回選手権試合開始時刻について

このスポーツナビのブログで、高校野球について熱心に語っている何人かの方が今年の選手権大会の開始時間について書いていたので、当方もこのことについて書かせてもらおうと思う。普段の日記帳に書いているような辛口スタンスでわざと書くので、批判的な精神をお持ちの方はこの先を読むのはご勘弁ください。できればコメントもお控えくださいませ。スポーツナビのブログの読者の多くがスポーツ全般に詳しいことは周知の事実なので。

まず、第一試合の開始時刻が、なんと準決勝まで午前8時。たった2試合しか行わない日でも、プレーボールが午前8時っていかがなものかと思う。例えばある出場チームが組み合わせ抽選で、大会2日目第一試合のくじを引いたとしよう。1回戦は試合開始が午前8時。1回戦に勝利すると、2回戦は大会8日目第一試合になるので午前8時の試合。そして2回戦に勝利すると、3回戦は大会11日目第一試合になるのでこれまた午前8時の試合。ここまでは従前と同じ試合日程でおこなっていたわけだし、平成6年以前は第一試合の開始時刻が午前8時だった歴史的経緯も知っているから(ただし1試合ごとに抽選していたが)、ある程度は容認される範囲内だと思う。

問題はここから。つづいて3回戦にも勝利すると、準々決勝の組み合わせ抽選で第一試合のくじを引く可能性は50%(準々決勝を2日に分けて開催した場合)。さらに準々決勝も勝利すると、準決勝でも第一試合のくじを引く可能性は50%。準決勝にも勝利して決勝進出すると、その開始時刻は午前9:30。もし優勝するために6試合おこなうとして、15日間で6度も早起き(試合開始の4時間前というのが普通)するのが、選手の健康面に配慮したといえるのだろうか。たしかに朝早いほうが涼しいが、午前8時は学校ではまだ1時限目ですらまだ始まっていない時間帯なのに。しかも疲労が蓄積した大会終盤に3日連続で午前4時とか午前5時に起床するのって、もう海外旅行帰りの時差ボケした生活とほとんど同じ。そんな生活を強いられて、スポーツの試合にベストな状況で臨めるわけがないと思うのはわたしだけだろうか。

そもそも消費電力が最大になる午後1時から午後3時までの時間帯に試合をおこなうことを避けることが目的なら、4試合おこなう日には第二試合と第三試合の間で3時間くらいのインターバル(12:30~15:00)を取ればよいのではないかと思う。この時間帯は気温が高くて直射日光も強いから、選手にかかる負担も大きいわけだし。最後の試合は間違いなくナイターになるけれど(たしか観客が帰るための交通などに配慮して午後7時以降に試合開始しない不文律があると聞いたことがあるが)、甲子園球場は屋根を付け替えたときに太陽光発電システムを取り付けたので、夜間照明に必要な電力はほぼまかなえるはず。2試合おこなう日は、第一試合を午前10時開始で第二試合は午後3時開始にすれば何の問題もない。平成16年の選手権ではアテネ五輪のテレビ中継と時間帯が重ならないようにという理由で、準々決勝と準決勝の試合開始を午前10時にしたことがあった前例もあるし、午前10時開始なら選手にそれほど早起きの負担を強いることもないだろう。決勝戦は2時間ずらして午後3時開始でいいと思う。

ちなみに午前8時開始なら、第一試合に出場する選手はだいたい午前4時には起床しているはず。経験から言うと、野球でもサッカーでもボウリングでも、早朝の試合はとかく体調面に気を遣った。無理に早起きして外を散歩して、そのあとで食事をして試合会場へ。低血圧と早起きが苦手なこととの間に因果関係はないと言われるらしいが、血圧の低いわたしは早朝がとにかく苦手だった。ボウリングの試合では朝早いと指のむくみがまだ取れていないから、指穴に親指が入らなかったことがある。指の引っかかりや滑りが投じたボールに影響を及ぼすのは、野球もボウリングもまったく同じ。そんなわけで早朝の試合のくじを引いたら、監督さんは選手のコンディション調整に苦労するのだろうと思う。

最後に個人的な事情を書いてみよう。岡山県内に住んでいるわたしが始発の各駅停車に乗って甲子園球場を目指すと三ノ宮に到着するのが午前8:30くらいで、甲子園球場に到着するのはどう頑張っても午前9時。その1時間前にプレーボールになっているとすれば、試合はすでに5イニングくらいは進んでいる。これが4試合日なら、一日におこなわれる試合(36イニング)のうちの8分の1程度だから、不承不承ながらも容認できる。しかし大会が佳境にさしかかった準々決勝や準決勝で、第一試合の最初の5イニングを見そこねるくらいなら、現場へ行かず自宅の冷房の効いた部屋でテレビ観戦するほうがましというものだ。それが嫌なら前の日のうちに神戸あたりまで行って泊まるか、そうでなければ試合の日の朝に新幹線で新神戸を目指すかだが、そこまで散財していては家庭での火種ともなりかねない現実がある。そんなわけで、大会第14日目までの開始時刻を午前8時にすることによって観衆の数はかなり減少することが見込まれ、それに伴って大会期間中に阪神電車の乗客数も減少する。気温が上がると球場の売店の売り上げも上がるというデータを見たことがあるが、売店の売り上げも下がるだろう。つまり選手に配慮したわけでもなければ、現場へ足を運ぶ観客に配慮したわけでもないことが露呈し、結局来年からは元どおりの試合日程に逆戻りする可能性は高いと愚考する。土曜日の朝9:30開始の決勝戦で、わざわざ球場まで足を運ぶ人ばかりではなかろう。

パリーグ公式戦・オリックスv千葉ロッテ4回戦

この週末に神戸でおこなわれるオリックスの試合は、阪急ブレーブス復刻試合と銘打っていたらしい。ユニホームだけでなく、球場のアナウンスやエレクトーンの演奏、そしてライトスタンドの応援が阪急時代のもので、スコアボードにも阪急と表示されていた。ちなみに西宮球場でうぐいす嬢をしていたのはみやざきとしこさんという人らしい。いまだに健在と聞いて少し驚いた。そして千葉ロッテの試合を久しぶりに見たが、12球団随一と言われるロッテの応援は相変わらず素晴らしい。しばらく見ない間に応援のパターンがすごく増えていたし、声にまとまりがある。レフトスタンドから100メートル以上離れたネット裏の席まで、ロッテファンの声が響いてきた。
試合は3回に1点を取り合ったあとの5回に動いた。打順が3回り目にはいってロッテ打線がオリックス先発#49をとらえ、四球と不運な内野安打で迎えた一死一三塁から#4の遊ゴロ(遊失)で1点を勝ち越すと、続く#6の左線二塁打と#52の左前適時打で5-1とリードを奪った。対するオリックスは6回裏、一死二三塁から#55の右中間二塁打で2点を返した。この試合のあとでサッカーを見る予定があったため、7回裏攻撃前のオリックス(阪急)の赤い風船飛ばしを見たところで球場を後にした。4回裏にオリックス4番が放った大飛球を好捕したロッテ中堅手#66の美技は見事だった。
 (注:試合はそのままロッテが5-3で逃げ切ったようだ。観衆は22211人)


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