高校野球観戦日記

高校野球を見たときことをつづります。 このブログはおもに毎年春と夏に更新しています。テレビに映らないプレーを見るのが宗旨です。

2011/04

セリーグ公式戦・広島東洋v読売2回戦

広島グリーンアリーナへゆずのライブを見に行ったが、これがいまいち共感を覚える内容ではなかった。このためライブ終了後、路面電車乗り場へ直行して広島駅へと向かった。駅で妻が新幹線に乗るのを見届けてから、マツダスタジアムへ歩いて行った。球場に着いたときプレーボールから1時間あまりが経過していたが、チケットはまだ発売されており、当日券は余りまくっていたようだ。そんなわけで、スコア4-2で広島リードの4回裏から内野2階席のスタンドで試合を眺めることにした。すでにマウンドに両先発投手はおらず、読売#35と広島#16が登板していた。読売#29は序盤でノックアウトされて降板し、広島#91は打球を喰らわされて交代したらしい。広島#16は毎回のように安打を2本ずつ許したものの、鋭い打球が野手の正面を突いて併殺になる幸運も手伝って3イニングあまりを投げきった(試合に勝ったため勝利投手になった)。風が強くてとても寒かったため耐え切れず、7回裏攻撃前のカープの風船飛ばしを見てからスタンドを後にした。この寒さの前では読売打線も試合の流れにあらがうことはできず、4-2のままゲームセットになったようだ。2年前に甲子園で見た清峰#1が初勝利を挙げる試合を見ることができてうれしく思った(観衆18641人)。

第83回選抜準決勝・九州国際大付v日大三

試合開始の1時間以上前に球場に到着したが、チケット売り場に列ができていて驚いた。しかしまだ中央特別内野席(ネット裏)のチケットが販売されていたので、満員御礼のような事態になることはないのだろうと思って列に加わることにした。そして10分余り列に並んでチケットを買い一塁側内野席に入場してみたが、スタンドはまだ空席多数だったので余裕でいつものポジションに陣取ることができた。プレーボールまでに時間があったしまだそれほど混みあっていなかったので、売店へ行っていちご白玉を買ってきて食べながら試合開始を待った。
試合は九国付が1回表、一死一塁カウント3-2からのランエンドヒットが左越本塁打となり2点を先制した。対する日大三も1回裏に先頭打者が三塁打で出塁し、3番の適時打で1点を返したが、後続が倒れて追いつくことができなかった。その後九国付は3回表に5番と6番の連続適時二塁打で3点を追加、4回表にも暴投で1点を加えて6-1とリードした。日大三は7回裏に1点を返したが、終盤にも九国付は追加点を挙げて9-2でゲームセットになった。やはり初回の本塁打が試合の流れを大きく決めた印象である。日大三は6回表のピンチをしのいだあとに迎えた6回裏一死二三塁の好機で打順が中軸に回ったが、ここで一本出ていれば試合の行方は分からなかったと思う。先制されて終始後手に回ったせいか、日大三は攻撃がかみ合わなかった。
常に先手を取った九国付は一塁走者がスタートすることが多く、積極的な攻撃で試合の主導権を手離さなかった。5回表の攻撃中に気がついたが、九国付は走者一二塁の場面で、一死の時と二死の時とでは一塁走者のリードの取り方が違っていた。思い返してみると、3回表の九国付の攻撃で二死一二塁打者5番の場面で、日大三外野手は二塁走者の本塁突入に備えて定位置のやや前目に守っていたはずだ。打者の放った打球は右線二塁打となり、ダイヤモンドの外側にリードを取っていた一塁走者は膨らむライン取りでスタートして一気に4点目となる本塁を陥れた。このプレーのときの日大三の守備体型と一塁走者のリードは、勝負の綾だったとしか説明することができないし、この試合を象徴しているシーンだったと思う。

第83回選抜準決勝・履正社v東海大相模

初回に両チームが2点ずつ取り合ったが、その後も持ち前の攻撃力を遺憾なく発揮した東海相が2本の満塁本塁打もあって16-2で圧勝した。東海相の攻撃力は長打力が取り沙汰されるが、どんな状況でも常に次の塁を狙う走塁の意識づけやどの選手もバントなどの小技が鍛えらているところが素晴らしいと思う。一邪飛でタッチアップして三進したり、一球ごとにリードを取るなど細かいところまで徹底している。そしてこの試合でも、内野手の好プレーでピンチを未然に防いでいたことを見逃すわけにはいくまい。
浜風の強かった試合の序盤は東海相に左翼方向への本塁打が出て、浜風が吹かなくなった試合の終盤には右翼方向への本塁打が出たのは、この試合の流れを象徴していたといえる。試合前には東海相の攻撃力を履正社投手陣がどう封じるかと思っていたが、東海相のほうが一枚も二枚も上回っていたようだ。左投手でも右投手でも、どの打者も確実にミートして強い打球を飛ばす打撃技術には本当に恐れ入る。試合の中盤以降は大差がついてしまい、疲労の蓄積した私の頭脳が完全に思考停止の機能不全に陥ってしまった。
明日の決勝戦は打力上位のチームどうしの対戦となった。両チームの先発投手の出来が試合を左右しそう。攻撃力だけなら東海相に一日の長があると思われる。諸事情あって決勝戦は現場へ足を運ぶことができなくなってしまったが、両チーム選手諸君の健闘を祈りたいと思う。
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