高校野球観戦日記

高校野球を見たときことをつづります。 このブログはおもに毎年春と夏に更新しています。テレビに映らないプレーを見るのが宗旨です。

2010/07

第92回神奈川県大会準々決勝・慶応義塾v東海大相模

今年の神奈川県予選の組み合わせを見て、いちばん見てみたいと思ったのがこの試合。両校が5回戦まで勝ち進んだ段階で、飛行機の予約を入れて日帰りで横浜スタジアムへ赴くことに決めた。2005年夏の準決勝、そして2008年北神奈川大会決勝、対戦すると接戦は必至のこの両チーム。春の選抜で見たときと大幅にメンバーが入れかわった東海相のスタメンに驚きつつ試合開始を待った。
試合は慶応が1回裏に3番の適時三塁打で1点を先制した。その後も慶応が試合を押し気味に進めるが、スクイズが決まらなかったり相手の好守に阻まれて追加点を挙げることができなかった。すると東海相は5回表、8番の右越本塁打で同点に追いついた。同点で迎えた7回表、東海相は一死三塁から6番の左越二塁打と7番の中前適時打で3-1と2点を勝ち越すと、8回裏にも一死一二塁から4番の右線二塁打(エンドラン)で2点を追加してリードを広げた。対する慶応も8回裏に1点を返したが、東海相は9回表にも1点を追加して6-2でゲームセットになった。
慶応は#1が好投していただけに、序盤の好機で一気にたたみかけたかったが逸機したことが終盤になって響いた。そして6回裏は無死一二塁の場面でエンドランを試みたが、これが空振りで失敗に終わったことで試合の流れが変わってしまった。東海相は放ったヒットの半分以上が長打で、慶応#1が疲れの見えはじめた中盤以降に持ち前の打力を発揮できたことが勝因といえる。正直なところ終盤にもっと激しくもつれる展開になるのではないかと期待していたが、東海相の打力がやや上回った印象が残る。
慶応も東海相も打者ごとに内外野の守備位置を細かく変えており、相手打線をかなり研究した形跡がうかがえた。左中間や右中間の打球を外野手が好捕したのは、一度や二度ではなかったように思う。球場がせまいため、外野のどのあたりが定位置なのか判然としないように感じてきたが。そして走者二塁からでもエンドランを試みたりセーフティスクイズを当然のように敢行してくるあたりに、激戦区神奈川のレベルの高さを垣間見た。そして同点本塁打の場面など、右方向に東海相の大きな打球が飛んだときに限って強い風がレフトからライトに吹き抜けていたので、試合が終わった今になって考えると流れが東海相だったのかなと思う。

第92回神奈川県大会準々決勝・武相v光明相模原

横浜市役所に知人が勤めているため、中華街で一緒に食事をしてから球場へと向かった。最近は加齢の影響か疲労の蓄積か、一日中真夏の太陽光線にさらされても耐えうるだけの体力に自信がなくなってきた。わざわざ岡山から出向いておきながら、球場で倒れて人に迷惑をかけることになっても恥ずかしいし。そんなわけで12時過ぎに球場に着いたのだが、スタンドに達したときには試合がすでに4回裏まで進んでおり5-1で武相がリードしていた。中盤以降は光明も終盤に反撃したが、8回裏に武相が2点を追加したのが大きく7-3でゲームセットになった。光明は中盤以降、二番手の#10がよく投げていただけに、もう少し早いうちに反撃しておきたかった。光明の二塁手はバックアップの動きが徹底されていたのが印象に残った。横浜スタジアムはファウルグランドがせまいから、俊敏なバックアップの動きが必要とされないのかもしれないが。野球には直接関係のないことだが、光明のブラスバンドがチャンスのときに習志野のレッツゴーを演奏していたのには驚いた。

第92回岡山県大会準決勝・興譲館v玉野光南

この試合も引き続き、日影になるネット裏2階席から眺めることにした。実は球場には知り合いが来ていたのだが、ここ数日の遠征疲れのためか前の試合途中から頭痛に見舞われており、明日も関東へ遠征することを考えると体力面に不安があったため、カンカン照りのスタンドに下りるのは自重しておいた。まぁ・・・、軽い熱中症なんてものは過去にも甲子園球場の外野スタンドで何度も経験しているが、最近は拙者ももう若くはないので(笑)。
試合は序盤から両先発が好投して投手戦になった。光南の先発が#1ではなくて#10だったのが予想外だった。試合は4回表に動きはじめ、光南が四球ではじめて走者を出すと二死一二塁の好機で5番が中前適時打を放って1点を先制した。光南はつづく5回表にも四球と犠打で二死二塁の好機を迎え、1番の中前適時打と続く二死一二塁から3番の右線適時打で2点を追加して3-0とリードを広げた。対する興譲館は光南#10の前に反撃の糸口をつかめないでいたが、8回裏に二死二塁から1番の左前適時打と続く二死一三塁から3番の中前適時打で2点を返して3-2と1点差に詰め寄った。興譲館は9回裏にも一死一二塁の好機を迎えたが、最後は光南#1が反撃を許さず3-2でゲームセットとなった。
試合を通じて興譲館は、光南の長打力を警戒して外野手が深めの守備位置を取っていることが多かった。しかし先制点の4回表の場面や、5回表の2-0となる場面では二塁に走者がいたため外野手があと5メートルほど前に守備位置を取る選択肢もあったと思う。興譲館として惜しまれるのは、3-0となった直後の5回裏に敵失と振り逃げで迎えた二死一三塁の好機を生かすことができなかったことだ。終盤に光南の守備に失策などのミスが重なり試合がもつれただけに、早い回で点差を詰めておけばまた違った展開もあったように思う。興譲館は二遊間を中心に内野守備が非常に鍛えられていていいチームだったし、バックアップの動きも俊敏だったが、投手が一塁けん制するときだけは二塁手が動こうとしていなかったことが残念である。野球に関係ないこととしては、光南が好機を迎えると駒大苫小牧のチャンステーマを演奏していたが、岡山県でこの曲を聞いたのは初めてだったように思う。

第92回岡山県大会準決勝・倉敷商v岡山学芸館

プレーボールには余裕で間に合うと思って球場へ向かったが、途中ですさまじい渋滞に巻き込まれ、試合開始のサイレンを車のラジオで聞く羽目になってしまった。今後は車でマスカット球場へ向かうルートを再考せねばなるまい。倉敷商が1回表に暴投で1点を先制したあと球場に到着し、ネット裏2階席で2回裏から眺めた。
その後は両チームともに再三走者を得点圏まで進めたが、あと一本が出ない展開が続いた。試合は1-0のまま終盤を迎えたが、倉敷商は8回表に4番5番の連続適時二塁打で2点を追加した。学芸館もその裏、敵失と併殺崩れの間に2点を返して1点差に詰め寄ったが、倉敷商は9回表にも一死一三塁から1番の左犠飛で1点を加え、9回裏の学芸館の反撃を#1がしのいで4-2でゲームセットになった。学芸館は8回表の守備で、二死無走者からの四球をきっかけにして追加点を許したことが惜しまれる。2回以降は学芸館#1が走者を許しながらもよく投げており、序盤に何度も得点圏に走者を進めていただけに、早い段階で同点に追いついて試合の流れを変えておきたかったところだ。逆に言えば、倉敷商#1が再三のピンチをよくしのいだともいえる。そして倉敷商のチャンスでたたみかける攻撃は見事だった。ここの球場はファウルグランドが広いため、内外野のバックアップの動きがほかの球場以上に重要になると思う。倉敷商のバックアップは投手が一塁けん制するときも内野ゴロのときも動きがよく、しっかり鍛えられている印象だった。

第92回京都府大会準々決勝・北嵯峨v京都翔英

前の試合が終わると一気に観客の数が減ったので、ネット裏の日影に移動した。今夜は別の予定があるため、京翔英の4回表の攻撃途中で退出した。スタンドを後にしたときスコアは0-0だったため、結果については何も語ることはできないが、両チームともに初回から走者を出して得点圏まで進めるものの、あと一本が出ず均衡が続いていた。
3イニングだけ見た印象では、走者二塁のときの京翔英のバントシフトのサインプレーは斬新だった。それと、私の前に座っていたおじさんが言っていたが、微妙な判定が多いように感じた(このブログには敢えてこれ以上具体的には書けないが)。その後の情報によると、4回表に2点を先制した京翔英が終盤にも追加点を挙げて6-0で勝ったようである。

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