高校野球観戦日記

高校野球を見たときことをつづります。 このブログはおもに毎年春と夏に更新しています。テレビに映らないプレーを見るのが宗旨です。

2010/04

セリーグ公式戦・阪神v東京ヤクルト2回戦

ヤクルト先発投手陣の登板順を考慮すると、今日の試合は#11が先発することがほぼ確実だったので、彼の姿を見に行きたいと思っていた。しかし家庭に諸事情あったため、球場に着いたときすでに午後3時。レフトスタンドに到着したとき試合は3回裏まで進んでいて、スコアは5-0で阪神がリードしていた。どうやら初回に阪神#2の満塁本塁打が飛び出したらしい。しかし2回以降はヤクルト#11も少し立ち直り、6回まで登板して許したのは1回裏の5点だけだった。2006年の選手権2回戦(仙台育英v日大山形)以来、4年ぶりに#11の姿を現場で見ることができて嬉しく思った。球場のスピードガン表示では時おり150キロを計測することもあったが、理由もなく制球を乱す場面があるように感じた。このあたりが今後の課題であるといえよう。
本当はゲームセットまでスタンドで試合の成り行きを見つめるべきなのだろうが、その後7回表のヤクルトの攻撃で、9番に代打が送られたところで球場をあとにした。最近は試合途中で席を立つことに、何のためらいも感じなくなってしまった自分が悲しい(笑)。また機会があれば、甲子園球場でなくても#11の姿を見に行きたいと思う。


セリーグ公式戦・阪神v読売2回戦

試合前に球場のアナウンスで読売・木村コーチの訃報を知った。あまりに早すぎる他界に驚きを禁じえないが、一人の野球ファンとしてご冥福を祈りたいと思う。
今日の西日本は春にしてはとても冷え込んでおり、京都へ桜を見に行っていた私は寒さでガクガク震えていた。昨日は暖かかっただけに、余計に身体に堪える。桜を見ただけで帰る予定だったが、夕方に梅田の金券ショップで今日の試合のチケットが格安で売られているのを発見し、ちょっとだけ甲子園球場に行ってみることにした。吹き抜ける風が冷たいので、冬型の気圧配置なのかなと思って球場にやって来てみたが、案の定本塁から中堅向きの打者フォローの風。甲子園球場の桜はほぼ満開になっていたが、春の訪れはもう少し先になりそうだ。
今日の試合の先発は、阪神#34、読売は#35。ともに1回と2回は無難にしのいだが、読売は3回表、先頭8番が左中間二塁打で出塁、犠打で一死三塁となったあと1番の適時打で1点を先制、さらに二死一塁から3番が中越本塁打を放って3点を先取した。時おり小雨が降るなか、読売先発#35は、阪神打線を5回まで2安打に抑えた。あまりの寒さと帰りの電車の時間のことがあったので、5回終了とともに球場をあとにした。
今日は一塁側アルプスから試合を見ていたが、阪神の外野守備陣は守備範囲が読売の外野手の半分くらいのように感じた。内野手も一塁手や三塁手はお世辞にも機敏とはいえず、正直なところ広いと言われる甲子園球場で果たして一年戦うことができるのかなと思う。しかし阪神球団は、今シーズンから某M社製の飛ぶボールを試合球として使用していると聞く。それゆえ毎試合打撃上位のゲーム展開に持ち込むことが、シーズンを通して勝利を重ねるための条件になるのだろう。

第82回選抜決勝戦・日大三v興南

準決勝の1試合が一日順延されて決勝戦が土曜日にずれこんだため、再び日帰りで現場に足を運んだ。1試合だけのために内野スタンドに入場する必要もないと思い、むかし私がいつも陣取っていた左中間スタンドから試合を眺めることにした。スタンドに着いたのが試合開始の45分前だったが、三塁側アルプス以外は空席が多数見受けられた。そうはいっても決勝戦というものには、見る側にもプレーする選手にも、独特の雰囲気があるものだと思う。
試合は日大三が2回裏に二死満塁から敵失(牽制悪投)で2点を先制、3回裏には3番の本塁打で1点を追加して序盤に3-0とリードした。対する興南は5回表に1点を返すと、グランド整備後の6回表に4安打を集中し、一挙4点をを挙げて5-3と逆転した。しかし日大三も直後の6回裏に8番の中越本塁打で1点を返すと、さらに一死三塁からのランニングスクイズ(記録投安)で5-5の同点に追いついた。その後は両投手が本来の調子を取り戻し、互いに譲らぬまま試合は延長戦にはいった。興南は延長12回表、一死満塁から敵失(三ゴロ本塁悪投)で2点を勝ち越すと、さらに8番の中越二塁打などで3点を追加してこの回一挙5点を挙げ、10-5として試合は決した。
興南#1は度重なる味方野手のあからさまな失策と失策まがいのプレーに足を引っ張り続けられたが、それでも自分を見失うことなく最後まで投げきったのは立派だったと思う。テレビで言っていたかどうかは分かりかねるが、試合開始のときに吹いていた浜風が、2回あたりから本塁から中堅方向に風向きが変わった。このため今日の試合では、内外野の飛球は非常に捕りにくかったと思う。たまたま内野と外野の間に落ちる打球が興南の守備のときに多く飛び、失策や失策まがいのプレーになってしまった面は否めないと思うが(興南外野手がやや深めの位置取りをしていることが多かった影響もある)。そして風向きが変わっていなければ、日大三の2本の本塁打はいずれも中飛。このあたりの無形の力と序盤のリードを生かしきれなかった点が、日大三としては惜しまれる。
ただ、先制点が失策なら、決勝点も失策。どこか決勝戦っぽくない試合だったといえる。延長戦になったからといって、必ずしもいい試合だったという印象が私には残らないこともまた事実。今日の試合では、両チームが本来持てる力を余すところなく発揮したとは言えまい。この試合のあとで大阪ドーム(オリックスv千葉ロッテ)に行く予定にしていたので、試合終了後は表彰式を見ることなく甲子園球場をあとにした。


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