長年高校野球観戦を続けているが、雨で順延したため何もすることのない日を2日連続で過ごしたことはさすがに記憶にない。今年の大会は組み合わせを見て2回戦の第8日を観戦しようと思ってもともとの予定を立てていたが、わたしの目論見は完全に外れてしまった。しかも昨日は息子と球場へ行くように段取りをしていたのに、それもすべてがパー。息子と話し合った結果、新しい新幹線の駅ができた敦賀駅を見に行くことになり、大阪から新快速で2時間かけて敦賀まで往復してきた。
大きくなった敦賀駅は新幹線ホームが少し離れており、その真下に在来線特急が離発着するプラットホームが新しく作られていた。有名な撮影ポイントがある関係でこの数年の間に何度か敦賀駅を訪れていたが、過去には売店で見つけることのできなかった羽二重餅を買うことができ、それなりに満足のいく時間を過ごすことができた。息子は新幹線ホームに入場して、かがやきやはくたかを見ることができたのでご満悦だったようだ。
今朝も霧雨のような雨が降っており試合が行われるかどうか気がかりだったが、試合開始の50分ほど前に球場に到着。これくらいの雨で試合を開催するのであれば、昨日も強行開催は可能だったと思ったが…。いまだに昨日の順延は納得いかないけれど、今日は時おり小雨が降る中で予定通りに3試合がおこなわれた。
日本航空石川v常総学院
常総の監督さんが代わってから試合を見るのは初めてだった。最近は茨城県も強いチームが多くなり、以前と違って常総一強の状態ではないので、全国大会で常総の試合を見る機会も減ったと感じる。県全体のレベル向上につながるのであれば悪いことではないのだが、関東地方は群雄割拠という感じの県が多いからね。ただ、常総は一塁手が相手打者走者の触塁をちゃんと確認しており、監督が交代しても野球のやり方が大きく変わったわけではないと思った(二塁手などのバックアップは以前ほど俊敏ではなかったかもしれないが)。
試合は両先発投手が序盤から好投して投手戦になったが、常総がグランド整備の後の6回表に四球、ボーク、犠打、犠飛と無安打で1点を先制し、#1の好投もあってこれを守り切って1-0で逃げ切った。最終回はファイヤーボールの演奏に合わせてスタンド全体がものすごい手拍子で航空石を後押ししたがわずかに及ばなかった。航空石は当たっていた5番が3安打を放っただけに、これをうまく得点につなげることができなかったことが惜しまれる。試合が2日連続で順延となり平日に試合が行われることになると、さすがにブラスバンドの人数も限られてしまうのか、常総ブラスの演奏の圧力はいつもほどではなかったように感じた。ただ、坂東のもののふが流れてきたとき、この曲を息子に聞かせたかった…と思うと涙が出てしまった。
八戸学院光星v星稜
両チームともに2点を取り合ったあとの6回裏に星稜が8番の適時打で1点を勝ち越して、そのまま3-2で逃げ切った。この適時打が出る数秒ほど前、一塁ベンチにいた八光星の監督さんが左翼手にもっと前に守るように腕で指示を出していたが、その直後に放たれた星稜8番の打球はそれよりもっと手前に落ちて適時打になり、二塁走者が生還した。たしかに中盤以降調子を取り戻していた八光星#1の投球を考慮すれば、外野の頭を超える打球が飛ぶ可能性は低く、左翼手に限らず外野手3人をいずれももっと前に守らせておけばよかったのかもしれないが…(これが勝負の綾であるとともに結果論であることはわかっています)。
星稜はベンチから何人もの選手が内外野手に細かく指示を出しているように見えたが、わたしの陣取るのとは反対側(三塁側)のベンチだったので、その内容が具体的にどんなものであるのかよく見極めきれなかったことが心残りである。八光星は#1が序盤の失点をなんとか2点にとどめていたので、同点に追いついて以降、塁上に出した走者をもう少し効率よく進めて勝ち越しておきたかった。試合が終わってから冷静に考えてみると、八光星は打順のめぐりが今ひとつだったり投手が走者になるなど、攻撃の流れがいささかかみ合っていなかった印象である。
熊本国府v阿南光
試合前のフィールディング練習を見たが、阿南光の中堅手の肩がべらぼうに強く、センターの守備位置から本塁へすごい返球をしていて試合が始まる前から驚かされた。そして試合では阿南光#1が馬力十分の好投で熊国府に付け入る隙をほとんど与えず、序盤に挙げた3点を守り切って3-0でゲームセットになった。中盤以降、熊国府も先頭打者が安打で出塁して反撃の機会はあったと思うが、試合展開で後手に回ったため攻撃の選択肢が限られてしまい、単純な強攻が二度も併殺になるなど攻撃がつながらなかったことが惜しまれる。
この試合のある場面で、熊国府の打者が一塁方向にファウルボールを打ってボールカウントが2ストライクになったとき、それを見た阿南光の外野手が同時に3人とも7~8メートル右に移動する場面があった。たしかに打者が右方向を意識したスイングをしており、スイングの始まるタイミングを見ると左方向に打球が飛ぶ可能性は低いと感じたが、瞬時にそれを察知してベンチからの指示なのか内野手の指示なのか、すかさず外野手がポジショニングを変えるあたりに戦術理解の高さを感じた。それと、熊国府の投飛失は仕方がないとして、3回裏の守備で走者を置いた場面で同じような飛球が飛んで三塁手が捕球する場面があったが、このとき三塁手に打球を譲った投手がマウンド付近に立ったままで三塁のベールを空けたままにするのはいかがなものかと思った。
とりあえず帰ってきましたが、今回の大会でまた球場へ行くかどうするかは今後の日程によって考えたいと思っています。明日以降も雨の降る日が多いようですしね。
大きくなった敦賀駅は新幹線ホームが少し離れており、その真下に在来線特急が離発着するプラットホームが新しく作られていた。有名な撮影ポイントがある関係でこの数年の間に何度か敦賀駅を訪れていたが、過去には売店で見つけることのできなかった羽二重餅を買うことができ、それなりに満足のいく時間を過ごすことができた。息子は新幹線ホームに入場して、かがやきやはくたかを見ることができたのでご満悦だったようだ。
今朝も霧雨のような雨が降っており試合が行われるかどうか気がかりだったが、試合開始の50分ほど前に球場に到着。これくらいの雨で試合を開催するのであれば、昨日も強行開催は可能だったと思ったが…。いまだに昨日の順延は納得いかないけれど、今日は時おり小雨が降る中で予定通りに3試合がおこなわれた。
日本航空石川v常総学院
常総の監督さんが代わってから試合を見るのは初めてだった。最近は茨城県も強いチームが多くなり、以前と違って常総一強の状態ではないので、全国大会で常総の試合を見る機会も減ったと感じる。県全体のレベル向上につながるのであれば悪いことではないのだが、関東地方は群雄割拠という感じの県が多いからね。ただ、常総は一塁手が相手打者走者の触塁をちゃんと確認しており、監督が交代しても野球のやり方が大きく変わったわけではないと思った(二塁手などのバックアップは以前ほど俊敏ではなかったかもしれないが)。
試合は両先発投手が序盤から好投して投手戦になったが、常総がグランド整備の後の6回表に四球、ボーク、犠打、犠飛と無安打で1点を先制し、#1の好投もあってこれを守り切って1-0で逃げ切った。最終回はファイヤーボールの演奏に合わせてスタンド全体がものすごい手拍子で航空石を後押ししたがわずかに及ばなかった。航空石は当たっていた5番が3安打を放っただけに、これをうまく得点につなげることができなかったことが惜しまれる。試合が2日連続で順延となり平日に試合が行われることになると、さすがにブラスバンドの人数も限られてしまうのか、常総ブラスの演奏の圧力はいつもほどではなかったように感じた。ただ、坂東のもののふが流れてきたとき、この曲を息子に聞かせたかった…と思うと涙が出てしまった。
八戸学院光星v星稜
両チームともに2点を取り合ったあとの6回裏に星稜が8番の適時打で1点を勝ち越して、そのまま3-2で逃げ切った。この適時打が出る数秒ほど前、一塁ベンチにいた八光星の監督さんが左翼手にもっと前に守るように腕で指示を出していたが、その直後に放たれた星稜8番の打球はそれよりもっと手前に落ちて適時打になり、二塁走者が生還した。たしかに中盤以降調子を取り戻していた八光星#1の投球を考慮すれば、外野の頭を超える打球が飛ぶ可能性は低く、左翼手に限らず外野手3人をいずれももっと前に守らせておけばよかったのかもしれないが…(これが勝負の綾であるとともに結果論であることはわかっています)。
星稜はベンチから何人もの選手が内外野手に細かく指示を出しているように見えたが、わたしの陣取るのとは反対側(三塁側)のベンチだったので、その内容が具体的にどんなものであるのかよく見極めきれなかったことが心残りである。八光星は#1が序盤の失点をなんとか2点にとどめていたので、同点に追いついて以降、塁上に出した走者をもう少し効率よく進めて勝ち越しておきたかった。試合が終わってから冷静に考えてみると、八光星は打順のめぐりが今ひとつだったり投手が走者になるなど、攻撃の流れがいささかかみ合っていなかった印象である。
熊本国府v阿南光
試合前のフィールディング練習を見たが、阿南光の中堅手の肩がべらぼうに強く、センターの守備位置から本塁へすごい返球をしていて試合が始まる前から驚かされた。そして試合では阿南光#1が馬力十分の好投で熊国府に付け入る隙をほとんど与えず、序盤に挙げた3点を守り切って3-0でゲームセットになった。中盤以降、熊国府も先頭打者が安打で出塁して反撃の機会はあったと思うが、試合展開で後手に回ったため攻撃の選択肢が限られてしまい、単純な強攻が二度も併殺になるなど攻撃がつながらなかったことが惜しまれる。
この試合のある場面で、熊国府の打者が一塁方向にファウルボールを打ってボールカウントが2ストライクになったとき、それを見た阿南光の外野手が同時に3人とも7~8メートル右に移動する場面があった。たしかに打者が右方向を意識したスイングをしており、スイングの始まるタイミングを見ると左方向に打球が飛ぶ可能性は低いと感じたが、瞬時にそれを察知してベンチからの指示なのか内野手の指示なのか、すかさず外野手がポジショニングを変えるあたりに戦術理解の高さを感じた。それと、熊国府の投飛失は仕方がないとして、3回裏の守備で走者を置いた場面で同じような飛球が飛んで三塁手が捕球する場面があったが、このとき三塁手に打球を譲った投手がマウンド付近に立ったままで三塁のベールを空けたままにするのはいかがなものかと思った。
とりあえず帰ってきましたが、今回の大会でまた球場へ行くかどうするかは今後の日程によって考えたいと思っています。明日以降も雨の降る日が多いようですしね。